“さて・・・果たして、これをコントラバス専門店の人間が公表するのは良いことなのだろうか・・・?”
と思いつつも、公開してしまうという・・・そこが絃バス屋。
『コントラバスの古い弦を、ちょっとだけ復活させる方法』
えぇ・・・完全復活はしません。ほんの少しだけです。
弦の劣化による音質低下についての原因は、ネットで検索してみてください。オタクな(いや・・・専門的な)記事が山ほど出てきますから、興味のある方は、そちらを読んでみてください。
私の方から、ざっくりと解説させていただくと『汚れの付着』と『金属疲労』が、弦の劣化による音質の低下の原因だと思います。
まぁ・・・日頃の音楽生活においては、それぐらいの知識があれば充分でしょう。
今回は、その『汚れの付着』を取り除くことで、ちょっとだけ古い弦を復活させます。
何度も申し上げますが『ちょっとだけ』です。
というのも、どうやっても『金属疲労』に関しては復活させられませんので、『ちょっとだけ』です。
弦は使用していると、どうしても汚れてきます。
手の汗であったり、手垢であったり、松ヤニとか、錆び(さび)とか、保管状態が悪いとカビとか・・・そういうものが付着して、響きを悪くします。
そこで登場、金属磨き。
世の中には色々と、コンパウンドなどの研磨剤の種類・銘柄(ブランド)がありますが、この『ピカール』が一番、扱いが容易だと思います。
これで、弦を磨いてみましょう。
弦の汚れが落ちるので、ほんの少し音質が復活します。
劇的に変わるわけでは無いので、あまり大きな期待はしないでください。
これは弦を交換する余裕(時間的? 金銭的?)がないときの『緊急措置』です。
興味のある方は、あくまで自己責任で、やってみてください。
本来は『弦の劣化=交換!』です。
ただ、コントラバスの弦というものは、一般的な弦楽器に比べて圧倒的に高額ですので、簡単に “さぁ〜交換しましょう。” とは言いにくい楽器でもあります。
コントラバス専門店の人間が、こういうネタを披露するのが良いことなのか・悪いことなのか判りませんが、ネタとしては面白いと思ったので、公開してみました。