『木を切り出すのは、真冬。』 材木を扱う人間であれば、常識。 冬は木が冬眠しているので、内部の水分が少なく、春先になると新しい芽を出すために一気に水を吸い上げる。だから春から秋にかけて木の内部の水分は多くなります。 したがって、木の伐採時期は真冬の極寒のころが常道とされています。 それを踏まえて、今回は極寒の地で伐採の仕事をしている職人たちのショートフィルムを紹介させていただきます。
“コントラバスの材料となる木を切り出している人々も、同じように仕事をしているのだろうなぁ。” と思いながら、この映像を観ていました。
ちなみに、このサムネイルの画面や映像の最後に出てくる、木を水に浮かせて運搬する方法は、単に運搬するだけではなく、一定期間を水に漬けることで、木の中にある『脂(やに)』を水の中に溶け出させる効果もあるようです。 そのようなことを、日本の古代建築(飛鳥時代や平安時代の建築)を学んだときに、何かの書物に書かれていました。 コントラバスに使われる材木は、この映像に出てくる木の1.5〜2倍以上の太さが必要なわけで・・・こうやって木を切り出してくださる職人たちにも、感謝をもって楽器を製作していくべきだと感じました。
映像の長さは13分ほどですが、その長さを感じないほど、美しい映像でもありました。