近年、タイのPOPミュージックは非常に発達しています。
大衆的な音楽の傾向としては、韓国の系統のPOPミュージック(K-POP)が多いような印象があります。
ただ、現在、世界で日本の1980年代のPOPミュージック、いわゆる『City POP』が流行しているように、タイでも日本のCity POPのような音楽が流行の最先端として存在しています。
今回紹介するのは、Ink Waruntorn(本名 Waruntorn Paonil)です。
彼女は1994年生まれで、2006年にデビューしています。
どうも役者としては12歳でデビューしているようですが。
私が初めて彼女の音楽に触れた時、驚きは隠せませんでした。
“……ん?! これ、新曲だよね?”
と耳を疑ってしまうほどに、日本の1980年代のPOPミュージックにそっくりな音楽が流れてきます。
そのサウンド。
その曲の構成。
そのメロディーのライン。
もう、全てが日本のCity POPです。
Ink Waruntornの動きも、1980年代の森高千里を彷彿とさせます。
この映像は、今年の1月4日のオンライライブの映像ですが、1時間ほどのライブの最初から最後までCity POPです。
私なりに考えてみると、この音楽の『どの視点から見てもCity POP』という現象は、新興国である現在のタイトいう国の雰囲気が、日本の1980年代と似ていて、結果的に現在のタイという国の勢いと、世界的流行のCity POPが上手く噛み合ったのではないかと思います。
これは非常に興味深く、未開拓の世界に心が躍ります。