しばらく前の話題。
BLAST CULTのピックアップとプリアンプ。 4月に入る前だったか…BLAST CULTのピックアップとプリアンプを取り付ける依頼がありました。 『BLAST CULT』といえば、ロックやロカビリーの世界ではお馴染みのブランド。 https://www.taurus-corpo.com/blastcult-strings-pu Miles Mosleyなども、愛用しています。 https://youtu.be/FtjFPC8Eudw
特徴的なのが、テールピースとプリアンプが一体型であること。 ピックアップはピエゾ式で、取り付け場所は Underwood などと同じです。 そして〈Underwoodと同じ〉であるならば、駒の調整技法も同じものが使えます。 ピックアップの取り付けに関しては、BLAST CULT はネジで固定することを推奨していますが、確実に固定できるのであれば、ネジで固定する必要もありませんでした。 私の中で非常に興味深かったのは、そのサウンドです。 驚くほどに、自然なサウンドです。 ロックやロカビリーの世界で使用するものですから、もっと個性的で刺激的なサウンドなのかと思いましたが、意外にも、他のジャンル使用しても、なんのストレスも感じないであろう印象がありました。 これまでに何度か指摘してきましたが、実際のところ、ロックやロカビリーの楽器を調整する際にも、妙に過激なサウンドを狙って調整するよりも、普通の状態…楽器が自然に鳴る状態に調整することが、一番扱いやすくなるようです。 その楽器がハウリング(フィードバック)しやすいのか、ハウリングしにくいのかは、その楽器を調整をする職人の技量に依るものが大きいのも事実です。 BLAST CULTのピックアップとプリアンプが、 “特にハウリング(フィードバック)強いのか?” と問われれば、私は “それは、わからない。” と答えます。 BLAST CULTのピックアップとプリアンプのサウンドは自然で非常に良い印象を受けましたが、プリアンプが壊れた時に修理しなければならない事態を考えたら、ちょっと恐いです。