本体の構造を見てみると、Landscapeとは違い、ネックのジョイント部分を残して、ボディの上部まで空洞です。そして、写真にあるようにボディの中を、ナスカの地上絵のように模様が出ていますが、これは『NCルーター』というコンピューター制御で自動で削っていく工作機械を使用した時にできる跡(あと)です。
さらに、このNCルーターの跡を観察してみると、駒の下にある内部のブロックは、この楽器の裏板・横板と同じ一体成型だということがわかります。
ということは、この楽器はエレキベースのように、ある程度の厚みのある木の塊(メイプル)を繰り抜いて、表板(メイプル)を貼り合わせた作りとなっているわけです。
そう考えると構造的には『Landscape はコントラバスに近い構造』であり、『SWB-04はエレキベースに近い構造』ということになります。
とはいえ、実際に弾いてみると『SWB-04はエレキベースに近い構造だから、エレキベースっぽい音しか出ないのだ!』と言い切るのは適切ではないように思いました。
私の感触では、上手く手を入れられれば、それなりにコントラバスらしさ(?)を引き出せるのではないか、と思いました。