AKGの『DB-1』というコンデンサーマイクを、ふとしたことで手に入れることができました。 取扱説明書の印字を読む限り、1990年代後半のもののようです。 これまで情報が少なく、私の中では実在することさえ疑わしいものでした。 手にしてみると、色々と面白いことが見えてきます。 マイクは完全に埋め込まれているので、駒を交換する時に廃棄する・・・という前提の設計でしょうか? 無理に取り外そうとすれば、断線をして、一発で終了・・・と、なりそうです。
この駒は、2枚の板を貼り合わせて1枚の駒にしてあるようです。 どうも、おそらく(触れた感触として)マイク周辺のあたりが少し空洞になっているようで、そこで『空気感のある音』を集音しようとする狙いがあるような・・・ないような。
駒の形状も、一般的な駒よりも無駄に足が長く、上の方が短いので扱いにくいです。 長い脚は短くカットすれば良いですが、上部の方には全く余裕がなく、指板に合わせたアーチ(曲線)を作るのは、ちょっと難儀です。 色々と、コントラバス専門店を泣かせる設計なので、仮に現行品で生産されていたとしても・・・私としては、好んで仕入れて販売したいマイクではありませんし、どんなに高音質であったとしても、それほど普及しないと思います。 とにかく取り付けに手間が掛かりすぎます。 もし、2セットあれば、1つは実際に使ってみたいとは思いますが、今のところ、これ1セットのみなので大切に保管しておきます。 というわけで・・・すみません、非売品です。
でも、実際のところ・・・どんな音がするのか、気になりますね。