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ORIENTE(オリエンテ)コントラバスについて

『完成品が未完成で入荷するもの』

 新しく入荷するコントラバスを表現すると、こんな感じでしょうか?

 

 おそらく世界中、どこからコントラバスを仕入れても同じかと思いますが、基本的に駒や魂柱の調整・弦高などは、未調整のまま店に送られてきます。

 その未調整の楽器を、それを仕入れた専門店が調整をして販売をする・・・というのが、コントラバスを販売する上で大前提となります。

 

 そこでオリエンテの話。

 オリエンテ(ヒガシ絃楽器製作所)のコントラバスは、日本で製作されているので『完璧に調整された上で出荷されている』と勘違いをされている場合が多く見受けられます。 オリエンテでの修行時代に、“楽器が未調整だ!” と販売店からクレームが来たことは・・・よくある話でした。

 オリエンテの場合、確かに(海外を含め)他のコントラバス・メーカーに比べれば、かなり良心的(?)で、そのままでも、すぐに弾けるような状態で出荷されています。

 

 ただ、あくまで『そのまま弾くことも可能』という状態ですので、その楽器本来の性能を100%引き出した調整ではありません。

 

 楽器を調整していく流れとして、演奏者の感性や演奏技術に寄り添うような調整を掛けていくのは大前提ですが、もう一方で、その楽器本来の性能を極限まで引き出すという調整も大切で、最終的に両者の思いの良いところに落とし込んでいくことが重要です。

 

 ことオリエンテのコントラバスに関しては、当店の調整には絶対の自信を持たせていただいております。

 20年間、オリエンテの親方である東澄雄の元で修行をさせていただき、その親方のコントラバスに対する強い想いと〈音〉は、私の身体に染み付いております。

 当店に入荷したオリエンテ・コントラバスは、その受け継いだ技術と感性の全てを注ぎ込んで調整をさせていただき、『完成されたオリエンテ・コントラバスの〈音〉』を提供させていただきます。

 

 そのため、あえて価格表示は定価とさせていただいております。

 楽器量販店やインターネット販売などに比べれば、確かに安くはできませんが、それ以上の価値を、ご提供できると確信しております。

 よろしくお願い致します。

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