技術的なことおそらく的を射ていると思うんだけど…先日、とある高校の吹奏楽部のコントラバスが点検・修理に持ち込まれました。 そこで少し気になったこと(気が付いたこと)を記事にしてみます。 使用されている弦は、ピラストロ社のオリジナル・フラットクロムです。 中学校や高校の吹奏楽の世界でオリジナル・フラットクロムがよく使用され...
周辺機材Thomastik Spirocoreジャズの世界では最も有名な弦で、もう何十年も前から定番です。 実は、このSpirocore(スピロコア)は、いつの間にか設計変更されているのではないか、という話題は、当店でよくあります。 特にベテランの演奏家からの “昔の頃のSpirocoreは、新品の状態では、もっと高音...
技術的なこと弦高の話。『コントラバスは演奏するジャンルによって弦高が違う。』などと言うのは古くて、もう現代には全く通用しない価値観です。 というのも、近年は、クラシックもジャズも両方演奏する本職の演奏家が増えてきて、『演奏するジャンルによって弦高が違う』という古いステレオタイプの価値観では...
技術的なこと一度に数種類の弦を使用する場合過去に『カレーは二日目からが美味い』というような例えで書いたことがありますが、一度、駒を取り外してしまいますと一時的に音が鈍くなります。 この写真の楽器は納期が2週間ほどあったので早い段階で駒を交換して弦を張り、数日おいてから調整をしました。...
楽器のことガット弦ガット弦。 最近、静かなブームらしいです。 私の個人的なイメージでは『高価』という感じですが、どうも最近は手頃な価格のガット弦もあるとか、ないとか。 基本、販売に力を入れていない絃バス屋ですので、噂程度の情報ですが。 そして今回は、そのガット弦を使用した楽器の調整を依頼され...
技術的なことちょっとだけ“さて・・・果たして、これをコントラバス専門店の人間が公表するのは良いことなのだろうか・・・?” と思いつつも、公開してしまうという・・・そこが絃バス屋。 『コントラバスの古い弦を、ちょっとだけ復活させる方法』 えぇ・・・完全復活はしません。ほんの少しだけです。...
楽器のこと続・PrestoPrestoの弦といえば、丁度、1年前に当店では初めて紹介させていただきました。 ということは、当店の実験用の楽器に張ってる Presto も、もう1年前に張った弦になります。 『Presto Nylonwound』という弦は、元々はガット弦の音色に近づけた設計...
楽器のことPerpetual珍しく、コントラバス屋さんらしい話題。 Pirastro社の新しい弦、『Perpetual(パーペチュアル)』というものを試してみました。 先週末の弦楽器フェアにて、オリエンテが出展していた楽器の一つに、この弦が張られていました。...
楽器のこと弦の張り方の、小ネタ。弦を交換する時は、一般的には1本ずつ交換するのが最適ですが、私のように仕事で張り替える場合には、一度に4本全てを取り払って駒を取り外し、新しい弦を機械で巻き上げてしまいます。 次に、4本を軽く巻き上げておいてから、2弦と3弦を最初にチューニング(調音)します。...
楽器のことPRESTO という弦ちょっと変わった弦の、ご紹介。 『PRESTO』というドイツのメーカーの、『Nylonwound(ナイロン ワウンド)』という種類の弦です。 いわゆる『ブラック ナイロン』とは、ちょっと違うようです。 このメーカーのHPを見てみると、どうもコントラバスの弦の専門メーカーなの...